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執筆者の写真Guth Marissa

「触れ合い」映像ワークショップ

プロセス・プロジェクト②触れ合いの

第二弾ワークショップとして行われたのは、

映像監督の中澤ナオさんにファシリテーターをつとめていただいた映像撮影ワークショップでした。


出演したのは、本企画の出演女優である万里紗と、その弟グース仁。

演劇作品に出演して演技をするのは、もちろんプロとしての訓練を受けていなければハードルが高いものですが、

一人芝居が主となる本編に使用する映像で「共演」することで、作品の奥行を生み出すことに共にチャレンジしました。


撮影が行われたのは、風光明媚な長野県。

ここは、ウィリアム・フォークナーがかつて訪れた土地であり、

中澤ナオさんの現在の活動拠点であり、そして本企画の上演も行われる場所。(信濃追分文化磁場油やにて)


物語の舞台となる「アメリカ南部」とは気候や土地柄は勿論異なりますが、

コンプソン家が暮らした屋敷の「庭」、その閉ざされた理想郷のような美しさと、長野の自然の豊かさは、どこか通ずる部分があるように思えます。


日本において、文化や特に演劇創作は東京に一極集中しがちですが、

長野県は私(万里紗)にとっても縁深い土地。

2017年にK・テンペスト(串田和美演出)に出演して以来、長野県内のツアー公演や、松本市での滞在制作などで幾度も訪れ、私が初めて翻訳させていただいた戯曲「A Walk in the Woods」の上演も、長野県の信濃追分文化磁場油やでした。


本企画の共同主宰をつとめる野宮有姫もまた、東京以外に多くの活動拠点を持ち、

各地域と密着し、土地の文脈に寄り添って作品作りをしています。


自宅から電車に乗って稽古場に通い、都会のビル群をまなざしながら、人々に問いかける作品を作るのももちろん豊かなことですが、

各地域、土地に宿る物語に触れながら創作をすることで、もしかするとその作品に「今、その土地の人に伝えなければならない、語らなければならない」という必然性が宿るかもしれませんし、そしてなにより、アーティストのワークライフバランス、体調管理にも、うってつけかもしれません。

撮影した作品は、本編での公開をお楽しみに!!

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