プロセス・プロジェクト②「触れ合い」
最後に行われたのは、ファシリテーターにダンサーの本田綾乃さんをお迎えした、
ダンスワークショップでした。
▶本田綾乃さんプロフィール
8歳からバレエを始める。英国Rambert School of Ballet and Contemporary Danceへ留学。卒業後はロンドンを中心に、フリーランスのコンテンポラリーダンサーとして活動。振付家のKim Brandstrup、Jacky Lansley、Carolyn Choa、Anita Griffin、Willi Dornerなどと仕事をする。現在は日本を拠点に、海外での活動も続けながら、日本芸能を学び、芸事で地域の活性化に取り組む。スローレーベルとは、2014年パラトリエンナーレのペドロ・マシャドのアシスタントとして参加して以来、アカンパニストとして活動をしている。
▶本田さんをご紹介してくださったSLOW LABELさんのホームページにて、
ワークショップレポートも公開していただいております!
今回、本田さんが主軸にしてくださったのは、ずばり「自分の動き」と「ふれあい」。
感染症対策の中で、私たちは極度に誰かと触れ合うことを避け、できるだけ外出せず、
お互いが「保菌者」でないか、疑い、警戒し合わなければならないという緊張感に常に曝されています。
でもその中で知らず知らずのうちにストレスが溜まっているんじゃないか、ということを本田さんは事前の打ち合わせで問いかけてくれました。
ワークショップでは、ミラーリングや、
音楽に合わせて/あるいは音楽と対抗して、動いたり止まったりするワークや、
参加者それぞれが日常で行う「動作」(たとえば、スマホをスクロールする、ダッカールを巻く、鼻を掻く、など)を3つずつシェアして、それらを使ってみんなで短い作品を作るワークを行いました。
今回の参加メンバーもまた、多種多様な職業の方が集まってくださり、日ごろ演劇人で作っているだけでは決して出てこないようなアイデアや、日常の「動作」が飛び出してきました。
ミラーリングやコンタクトインプロでは、次第にそれぞれのペアで強靭な「繋がり」が築かれていき、マスクでお互いの顔が見えなくとも、触れたり、喋ったりせずとも、古くからの友人のような、信頼感を味わうことができました。
そんな信頼感をみんなで築いたうえで最後に作ったピースでは、それぞれが、自分ではない人の日常の動作の行うことで、相手の生活や人生を自ずと想像したようです。
そしてそれが更にまた別の人の動作へと流動的につながっていき、みんなの日常や思い出の匂いが混ざり合う、素敵な作品となりました。
今回みんなで作ったピースは、本公演で使用予定です!
お楽しみに。
▶仁くんは前回に引き続き、ドはまり中のマンドリン即興演奏で参加しました!
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